カバー写真の左がSeries 12(42mm)で、右のSeries 8(41mm)から買い替えました。

買い替えのきっかけは、Series 8がwatchOS 27の対象外になったこと

今回の買い替えのきっかけは、Series 8がwatchOS 27に対応しなくなったことでした。通常のSeriesでは、watchOS 27に対応するのはSeries 9以降です。[1]

もちろん、最新OSの対象外になったからといって、すぐに使えなくなるわけではありません。ただ、毎日使うものなので、これからのOSや機能の更新も受けながら使っていきたいと思っています。今回は、このタイミングで買い替えることにしました。

発売日に購入したのは、ブラックのアルミニウムケース、42mmのGPSモデルです。

※「ケース」は時計本体の外装を指します。スマートフォン用ケースのような、あとから取り付ける保護カバーのことではありません。

バンドはブラックのブレイデッドソロループを選び、購入価格は約8万円でした。

初期設定では、iPhoneもiOS 27に更新

Series 12の利用には、iOS 27以降を搭載したiPhone 11以降、またはiPhone SEの第2世代以降が必要です。[2]

設定中にアップデートを求められ、最初はiOS 26系の最新パッチに更新してみましたが、それでは進められず、結局iOS 27に更新しました。メジャーアップデート直後は少し様子を見たかったものの、使い始めるためには仕方ありません。

Apple Watch Series 12の初期設定画面。iPhoneを近づけるよう案内されています。
Apple Watch Series 12の初期設定画面。iPhoneを近づけるよう案内されています。

41mmから42mmへ。薄さよりも画面の広さを実感

Series 8と並べると、画面の大きさや本体の形状に違いがあります。

今回使っている2台の寸法と表示領域を、Appleの公表仕様で比較すると次のとおりです。[3][2]

  • ケースの高さ:Series 8は41mm、Series 12は42mm。
  • ケースの幅:Series 8は35mm、Series 12は37mm。
  • ケースの厚さ:Series 8は10.7mm、Series 12は9.7mm。
  • 表示領域:Series 8は904mm²、Series 12は970mm²。
  • 解像度:Series 8は352 × 430ピクセル、Series 12は374 × 446ピクセル。

41mm・42mmという呼び方はケースの高さなので、画面そのものが1mm大きくなったという意味ではありません。表示領域は、仕様値から計算すると約7.3%広くなっています。[3][2]

実際に使っても、画面が少し大きくなったことは好印象です。画面を見るときに大きくなったなと感じます。

一方で、薄さは、比較すると確かに薄いものの、腕に着けたときの体感はあまり変わりませんでした。

センサーの違いで一番分かりやすいのは、心拍記録

裏面を並べると、センサーまわりの構成が変わったことがよく分かります。

左がSeries 12、右がSeries 8。裏面のセンサーと、その周囲の構成が変わっています。
左がSeries 12、右がSeries 8。裏面のセンサーと、その周囲の構成が変わっています。

センサーの違いで一番分かりやすいのは、心拍記録です。

私のApple Watchの主な用途は、睡眠と心拍数の記録です。

Appleによると、Series 12は、バックグラウンドで心拍数を5秒おきに測定します。[4]

実際に心拍数アプリを開くと、過去のシリーズとは画面デザインが変わっており、約5秒おきに測定結果が表示されます。現在の数値だけでなく、直近の変化を点の並びで確認できるのも分かりやすいです。

心拍数アプリの画面。現在の心拍数と、下部に「2分間の履歴」が表示されています。
心拍数アプリの画面。現在の心拍数と、下部に「2分間の履歴」が表示されています。

買い替えてから、立ち上がったときや、朝起きたときの心拍数の上昇などの短時間での変化が確認しやすくなりました。元々、運動中(ワークアウトモードに設定中)は心拍数を細かく見ることができていましたが、日常でも細かく追えるようになった印象です。

睡眠中の「呼吸の乱れ」も確認できるようになった

睡眠では、寝ている間の「呼吸の乱れ」を確認できるようになったことが、買い替えによる変化のひとつです。

これは心拍数や、1分間に何回呼吸したかを示す「呼吸数」とは別の項目です。Apple Watchは、加速度センサーを使って睡眠中の呼吸の乱れを検出します。Series 12で初めて登場した機能ではなく、Series 9以降などでも利用できます。[5]

「睡眠時無呼吸の通知」を有効にして記録を続けると、中等度から重度の睡眠時無呼吸の兆候が検出された場合に、通知で知らせてくれます。そのためには、30日間のうち少なくとも10日間、Apple Watchを着けて寝る必要があります。データは30日ごとに分析され、呼吸の乱れが継続して高い場合に通知につながる仕組みです。[5]

日本でも睡眠時無呼吸は珍しい病気ではありません。兵庫医科大学病院の解説では、国内の睡眠時無呼吸症候群の患者数は約500万人と紹介されています。普段どおり寝ながら、その兆候に気づくきっかけが得られるのは、役立ちそうですね。[6]

新しい「準備度」アプリで、スコアとその理由を確認

新しく加わった「準備度」アプリも使ってみました。

Appleの説明では、最近のアクティビティ、トレーニングの負荷、バイタル値、睡眠スコアを分析し、その日の準備度を0〜10のスコアで表示する機能です。[4]

使い始めは「データなし」でしたが、データがたまり、スコアが表示されるようになりました。

準備度アプリ。この日はスコア「8」と「絶好調」が表示されました。
準備度アプリ。この日はスコア「8」と「絶好調」が表示されました。

下にスクロールすると、スコアの理由も文章で確認できます。

この日は、最近の睡眠スコアが高いことと、ここ1週間の活動レベルが普段より低いことが挙げられていました。そのうえで、今日は自分の力を試してみるのによい日だと案内されています。

準備度の説明画面。絶好調の理由が書かれていますね。
準備度の説明画面。絶好調の理由が書かれていますね。

休日に筋トレやHIITなどのエクササイズをするか、ゆっくりするかを判断する参考になりそうです。

まだ使い始めたところなので、「今日は疲れているな」という自分の感覚と、表示されるスコアがどれくらい合うのかも、これから見ていきたいと思っています。

ブレイデッドソロループは、公式の案内どおりに選んだけれど少しきつい

今回は、ブラックのブレイデッドソロループを選びました。

サイズは、自前のメジャーで手首を測り、Apple公式サイトのサイズ提案ツールで案内されたものにしました。公式の案内どおりに選んだのですが、届いて着けてみると、ちょっときつめでした。

今回選んだ、Apple純正のブラックのブレイデッドソロループ。
今回選んだ、Apple純正のブラックのブレイデッドソロループ。

日中は許容範囲ですが、寝るときに着けていると「ちょっときついかも」と感じます。

最初は、使っているうちに少し伸びて、ちょうどよくなることを期待していました。数日たつと、実際に少し伸びたようには感じます。

ただ、それでも外したあとの跡は、かなりはっきり残ります。

公式のツールで測って選んでも、着け心地の快適さまでは分からないものなので、できれば店舗で試着してみるのがおすすめです。

とはいえ、私の場合は着けていられないほどきついわけではありません。数日でも少し伸びた感じがあるので、もう少しなじんでくれればちょうどよくなりそうです。個人的には、「まあええか」くらいの気持ちで使っています。

※リンク先は検索結果で、Apple純正品に限定したリンクではありません。この記事の装着感はApple純正品についての感想です。購入時はメーカーや対応サイズを確認してください。

Live RewindとSiri Recapにも期待している

まだ使えていない機能では、Live RewindとSiri Recapにも期待しています。

Live Rewindは、Digital Crownをダブルクリックすると、直前15秒間に話された内容を文字で確認できる機能です。聞き逃した内容を見直したり、表示された内容についてSiriに質問したりできます。音声を巻き戻して再生するのではなく、文字起こしを確認する仕組みです。[7][8]

Siri Recapは、会話の内容を要約し、タイトルや要点をあとから見返せる機能です。「さっき、どんな話をしていたんだっけ」という場面で、記憶を補うものになりそうです。[7]

Appleは、両機能を2026年後半に英語からベータ版として提供する予定としています。利用には対応するiPhoneとApple Intelligence、Siri AIも必要です。両機能の日本語での提供時期はまだ確認できていないので、今後のアップデートや対応拡大の案内を待っているところです。[7][8]

日常生活で聞き逃しや忘れたことを補えるだけでも便利そうですが、私が特に期待しているのは、Apple Intelligenceに相談するときの「前提知識」を残す手段になることです。

その日に話したことや、何かを決めた経緯が手元に残れば、AIに相談するたびに背景を一から説明し直す手間を減らせるかもしれません。会話の要点を、自分が見返すメモとしてだけでなく、AIに状況を伝えるための材料としても使えたら、かなり役立ちそうです。

Siri Recapの要約は、保存しなければ7日後に自動削除されると案内されています。[8]

ずっと残すとなるとプライバシー問題もでてきますが、Appleはこの辺りのプライバシーにも配慮していると感じますね。

もちろん、会話を扱うので相手への配慮は必要ですし、保存した情報をSiriがどこまで自然に活用してくれるかも、まだ試せていません。そのあたりも含めて、実際に使えるようになるのを楽しみにしています。

数日使った感想:心拍数記録の進化、他は今後に期待

数日使って、最も分かりやすく進化を感じたのは、心拍数の記録でした。立ち上がったときや起床前後の変化を確認しやすくなったのは、日常的に心拍数を見返す自分にとって、うれしい変化です。

画面が大きくなったことも好印象ですが、本体の薄さは、装着したときに大きく違いを感じるほどではありませんでした。ブレイデッドソロループのフィット感は、もう少しなじんでくれることを期待しています。

準備度は、休日の運動や休息を考えるときに、どれくらい役立つか試していきたいと思っています。Live RewindやSiri Recapは、引き続き提供待ちです。

現時点では、心拍数記録の進化を実感しつつ、ほかの機能が日常生活でどれくらい役立つかも楽しみにしているところです。

この記事は、発売日に購入して使い始めた時点の初期レビューです。準備度の表示を確認した内容を追記しています。機能の提供状況は2026年9月時点で確認しています。

参考文献・注釈

  1. [1]
    Appleサポート「Apple Watchをアップデートする」。watchOS 27の対応機種。 本文へ戻る
  2. [2]
    Apple「Apple Watch Series 12 - 仕様」。42mmアルミニウムモデルの寸法・表示領域・解像度、互換性。 本文へ戻る(1) 本文へ戻る(2) 本文へ戻る(3)
  3. [3]
    Appleサポート「Apple Watch Series 8 - 技術仕様」。41mmモデルの寸法・表示領域・解像度。 本文へ戻る(1) 本文へ戻る(2)
  4. [4]
  5. [5]
    Appleサポート「Apple Watchの睡眠時無呼吸の通知」。対応機種、30日間中10日以上の装着、分析・通知の仕組みと限界。 本文へ戻る(1) 本文へ戻る(2)
  6. [6]
    兵庫医科大学病院「睡眠時無呼吸症候群」。国内患者数の紹介。 本文へ戻る
  7. [7]
    Apple「Apple Watch Series 12」(米国版)。Live Rewind、Siri Recap、提供予定と利用条件。 本文へ戻る(1) 本文へ戻る(2) 本文へ戻る(3)
  8. [8]
    Appleサポート「Apple Watch Series 12およびApple Watch Ultra 4のオーディオインテリジェンス機能について」。機能概要、英語からの提供予定、保存しない要約の7日後の自動削除。 本文へ戻る(1) 本文へ戻る(2) 本文へ戻る(3)